7月1日(土)2日(日)、経済学部2年生24名と引率教員3名、計27名で、「環境教育のまちづくり」を掲げる栗山町に調査実習に行ってきました

7月1日(土)2日(日)、経済学部2年生24名と引率教員3名、計27名で、「環境教育のまちづくり」を掲げる栗山町に調査実習に行ってきました
投稿日時: 2017.07.19 (295 ヒット)

 経済学部専門ゼミナールI(2年生)有志による調査実習は、今年度で3回目、栗山町に伺うのは昨年度に続き2回目です。今回は、浅川ゼミ1名、土居ゼミ11名、平澤ゼミ3名、湯川ゼミ9名の参加です。


事前学習として各ゼミナールで「ポケット統計くりやま2017年版」を使って栗山町のイメージをそれぞれにつかんでもらい、町内見学先の一つ栗の樹ファームとの関連で映画「フィールド・オブ・ドリームス」を観て、栗山町経営企画課地域政策グループ作成の資料「栗山町のご紹介」を持って、いざ、出発です。
 9時半には栗山町に到着した大学バスに、栗山町役場職員の方々に乗り込んでいただいて、午前中の町内見学の始まりです。職員の方のガイドで、農業を基幹産業とする栗山町の田園風景を眺め、町内の3地区(継立、角田、栗山)を一巡する車窓見学、その後、「栗山公園」、「ファーブルの森」、そして「栗の樹ファーム」を、それぞれ少しずつですが時間をかけて見学しました。
町内の御大師山で国蝶オオムラサキの生息が確認されたのが1985年、栗山公園は、その御大師山の裾野に広がる公園で、無料の小動物園等も整備され、家族で過ごせる憩いの場として、この日も土曜の午後とあって、かなりの賑わいでした。栗山公園に隣接して、御大師山の一角にファーブルの森が整備され、観察飼育舎では、人工飼育によるオオムラサキの羽化は見られなかったものの、幼虫・さなぎ・成虫を観察することができました。
オオムラサキの発見を機に、町民と行政が一体となった自然環境を保護する取り組みが開始され、それが、さらに「町民運動で自然環境を守り子どもたちに伝える活動」すなわち「環境教育のまちづくり」へと発展していったとのことです。

 昼食は、今晩の宿泊する雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウスでとりました。ここ雨煙別小学校は1936年に建造された現存する道内最古の木造二階建て校舎の一つです。1998年の閉校後、風雨にさらされてきた旧校舎の再生をめざし2008年にNPO法人雨煙別学校が設立され、公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団の支援をうけ、延べ1500人の町民ボランティアの手で再生、自然体験学習プログラムと宿泊を組み合わせた交流・連携・発信の拠点施設として2009年にオープン、ひきつづきNPO法人雨煙別学校がその運営を担っています。
 昼食後は、雨煙別学校の自然体験プログラムを利用させていただくかたちで、栗山町の「環境教育」を実際に体験させていただきました。
まずは、「フィールド見学+ハサンベツの里山づくり」。ハサンベツ里山というのは、ハサンベツ地区の耕作放棄地約24任1999年に環境庁の補助をうけ町が購入したもので、2001年には町民主体で「里山づくり20年計画」を策定、毎月第2日曜日を「ハサンベツ里山の日」と定め、町民ボランティアにより環境整備や農作業などが現在も続けられています。そうした里山保全活動の説明をお聞きした後、実際に薪伐り・薪割りの体験をしました。
 その日の夕食とその後の交流会も雨煙別学校の体験プログラムである「野外炊飯(飯盒炊飯・BBQ)」、「Fireside Chat」を利用させていただきました。




 翌日は、体験プログラム「水辺のいきものしらべ」です。ハサンベツ里山を流れるハサンベツ川は、両側面と底面をコンクリートに固められ、水生生物にとっては非常に住みづらい環境であったようですが、里山づくりの活動の一環として水辺の環境作りが続けられたことで、多くの魚や水生生物が戻ってきました。取り壊したコンクリートの廃材を再利用して造られた「降り場」から実際に小川に入って、水辺のいきものを手網で捕まえました。捕まえた魚や蛙、水生昆虫などはバケツから水槽へ、先ほどの「水辺への降り場」が野外講義場に早変わりして、戻ってきた水生生物のそれぞれについて説明していただきました。
 「クロージング」では、車窓見学に始まる調査実習スケジュールに沿って、見学先、体験プログラムごとに、学生たちの感想を発表してもらいました。最後に、「後出しジャンケン」で申し訳なかったのですが、「もっとも印象に残った見学先・体験プログラムについて、感想を交えた紹介文を400〜600字でまとめよ。可能ならば、その紹介文にふさわしい写真を付してほしい」という課題を出して、案の定、不評を買ったのですが、土居先生に取りなしてもらって、現時点でほとんどの学生が課題提出を終えています。
 学生たちにとって楽しい調査実習になったと思います。でも、考えてみれば、子どもであれ大人であれ、ほとんどの人にとって、自然体験学習がムチャクチャ楽しいのは、当たり前なのかもしれません。あの楽しさの意味をそれぞれがもう一度振り返ってみると、今回の調査実習がさらに有意義なものとして今後に活きてくると思います。
 最後になりましたが、町内見学の案内だけでなく調査実習全体にお付き合いいただいた栗山町経営企画課の三木貴光さん、体験プログラムでご指導いただいたNPO法人雨煙別学校のみなさま、食事・宿泊等お世話になった雨煙別小学校のスタッフのみなさま、この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。